Norah Jones / ...Featuring Norah Jones

他のアーティストとのコラボレーション。それはそれでいいのだが、邦題『ノラ・ジョーンズの自由時間』の意味するところが分からなかった。改めて内本順一氏によるライナーノーツ(2010年9月17日付け)を読み理解できた。以下にその一部を抜粋。

「自分の居心地のいいゾーンから飛び出すことになるわけで、そこでは何が起こるかわからない。それが面白いの。まるで自由時間をもらった子供のような感じね」。そう話すノラは、だから積極的にいろんなジャンルのミュージシャンとのコラボレーションを重ねて来た。〈中略〉その数あるコラボレーション・ワークのなかからノラ自身が選曲して1枚のアルバムにまとめたのが、本作『ノラ・ジョーンズの自由時間』である。

1. Love Me
2. Virginia Moon
3. Turn Them
4. Baby, It's Cold Outside
5. Bull Rider
6. Ruler Of My Heart
7. The Best Part
8. Take Off Your Cool
9. Life Is Better
10. Soon The New Day
11. Little Lou, Prophet Jack, Ugly John
12. Here We Go Again
13. Loretta
14. Dear John
15. Creepin' In
16. Court & Spark
17. More than This
18. Blue Bayou
19. Any Other Day

Recorded in 2001-2010.

Norah Jones / The Fall

以下は、スイングジャーナル2009年12月号でのレビューから。2009年の時点では、ノラ・ジョーンズはジャズの世界からは遠のいてしまった感があるが、スイングジャーナルとしては彼女を突き放すことはできなかった。

「ジャズ界きってのヒット・メーカー、ノラ・ジョーンズの久しぶりの新作はアーティストとしての進化を感じさせるもの。過去の作品とは異なる色合いをまとい、新天地で思うままに自己を表現するノラはちょっぴり大人っぽく、かっこいい。共演者やプロデューサーががらりと変わったこともその理由の一つだが、なによりも新しい表現を獲得したいという欲求の現れだろう。その想いは本作で見事に花開いている」。

Disc 1
1. Chasing Pirates
2. Even Though
3. Light As A Feather
4. Young Blood
5. I Wouldn't Need You
6. Waiting
7. It's Gonna Be
8. You've Ruined Me
9. Back To Manhattan
10. Stuck
11. December
12. Tell Yer Mama
13. Man Of The Hour

Disc 2 - Live at The Living Room:
1. It's Gonna Be
2. Waiting
3. You've Ruined Me
4. Jesus, Etc.
5. Cry, Cry, Cry
6. Strangers

Recorded in 2008 - 2009.

Norah Jones / Not Too Late

ノラ・ジョーンズがジャズボーカリストなのかは別として、少なくとも彼女の歌声が自分の感性にあっていることは事実だ。突き抜けない、歌い切らない、多くを語らない。そういう意味では、自己表現が苦手なボーカリストと言える。ジャズのスタンダードナンバーを歌うつもりもないのだろう。ここに収録された曲は、すべてノラの作詞だ。

ブルーノートからのリリースで、ジャズボーカリストというレッテルを貼られてしまったが、彼女自身は不本意だったのかも知れない。このアルバムをリリースした時点では、それはNot Too Lateだったのだが。

1. Wish I Could
2. Sinkin' Soon
3. The Sun Doesn't Like You
4. Until The End
5. Not My Friend
6. Thinking About You
7. Broken
8. My Dear Country
9. Wake Me Up
10. Be My Somebody
11. Little Room
12. Rosie's Lullaby
13. Not Too Late

Recorded in 2005 - 2006 at The Coop Brooklyn Recording, NYC.