The Allman Brothers Band / The Allman Brothers Band

オールマン・ブラザーズ・バンドが1969年9月に録音したファーストアルバム。彼らがブレイクしたのは、71年3月録音のライブアルバムFillmore Eastだが、ここに出発点がある。

1. Don't Want You No More
2. It's Not My Cross To Bear
3. Black Hearted Woman
4. Trouble No More
5. Every Hungry Woman
6. Dreams
7. Whipping Post

Duane Allman - slide guitar and lead guitar
Gregg Allman - vocals, organ
Dickey Betts - lead guitar
Berry Oakley - bass guitar, backing vocals
Butch Trucks - drums
Jai Johanny "Jaimoe" Johanson - drums, congas

Recorded on September 1969 at Atlantic Recording Studios, NYC.

Art Pepper / Saturday Night At The Village Vanguard

3枚構成(Thursday, Friday, Saturday)のライブアルバム。ThursdayとFridayのアルバム紹介で必要なことは書いた。ライナーノーツにアート・ペッパー自身の演奏曲についての記載があるので、このSaturdayでは、その一部を転載する。なお、最終曲のFor FreddieはCD化で追加されたため、LPのライナーノーツに記載なし。

You Go To My Head … これは、私がニューヨーク・バラードと呼ぶものである。私がふつうバラードを演奏するより、少し早いテンポで私たちは演奏した。ジョージ・ムラーツとの演奏は素晴らしかった。〈後略〉

The Trip … エルビンは、私たちのまえに、本当に素敵な楽しみをつくってくれた。彼は、本当に偉大な6/8拍子の演奏家である。〈中略〉私自身がこの曲をかき、ジョージやエルビンといっしょにやる前に、すでに録音していたので、私は気軽に演奏していた。私が演奏する、おそらくベストなものだと感じている。

Cherokee … 私が、演奏というものをやり始めた時、私はチェロキーを演奏したかった。そしてその時には、少なくとも耳によって演奏をしていた。それから後、私は、徐々にスケールとコードを学びはじめた。学んでいる間は、この曲は課題曲のひとつだった。演奏することは、とても難しいが、実にスイングしている。ブリッジは、とても難しい。〈後略〉

最後にペッパーはこう語っている。「これは、私の初めてのライブレコーディングだったので、最初のプレイバックをきく時は、まちがいがあるのではないかと、ちょっと不安だった。もし、スタジオで同じものを録音するなら、まちがいに手を加えて修正することもできるだろう。しかし、このレコーディングではライブのフィーリングが立派に遂げられており、それがジャズなんだと認識した。〈後略〉」。

1. You Go To My Head
2. The Trip
3. Cherokee
4. For Freddie

Art Pepper - alto saxophone
George Cables - piano
George Mraz - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on July 28, 29 & 30, 1977 at The Village Vanguard, NYC.

Art Pepper / Friday Night At The Village Vanguard

アート・ペッパーは1960年代後半に負のスパイラルにはまった。麻薬中毒である。しかし、1975年8月にアルバムLiving Legendを録音し見事に復活。そして、77年7月に3日連続のライブをビレッジ・バンガードで行い、曜日ごとに分けた3枚のLPを発表。3枚全てを所有しているが、2日目7/29金曜日のCDを安価な中古で見つけたので購入。CD化でA Night In Tunisiaが追加されていた。

3日連続のライブだと好不調の演奏もあるので、ピックアップして1枚、もしくは2枚組のアルバムに編集するのが一般的。あえて曜日ごとのアルバムにしたのは、ペッパー復活の記録として発表することを重視したのだろう。このアルバムで注目すべきは3曲目のキャラバン。ペッパーはアルトをテナーに持ち替えて演奏している。LPのライナーノーツで、テナーという楽器を愛しているのだとペッパー自身が語っている。

1. Las Cuevas De Mario
2. But Beautiful
3. Caravan
4. Labyrinth
5. A Night In Tunisia

Art Pepper - alto saxophone, tenor saxophone (track 3)
George Cables - piano
George Mraz - bass
Elvin Jones - drums

Recorded on July 28, 29 & 30, 1977 at The Village Vanguard, NYC.