Dave Brubeck / Time Out

LPのライナーノーツは久保田高司氏。「ブルーベックとのそのカルテットによる変拍子ジャズは、ごく自然であり、聴くものに何の苦痛も与えない。〈中略〉変拍子ジャズを演奏しながらそれを自然に感じさせるブルーベック・カルテットの秘密はいったい何処にあるのだろうか?」と書き始め、各曲の変拍子について説明している。CDのライナーノーツでも、原田和典氏が変拍子のことを多く語っている。

そもそも「変拍子ジャズ」などというジャンルが存在するのだろうか。変拍子ロック、変拍子フォークもしかり。自然な変拍子ジャズ、苦痛を与えない変拍子ジャズ。こういう表現そのものが不自然であり、苦痛を感じてしまう。結局のところ、ジャズにとって変拍子は目的ではなく、スイングするための道具でしかないのだ。では、スイングとは・・・かつてウッドベースをやってきた自分としては、弦を弾く右手の人差し指が無意識に動くかどうかが一つの回答。

1. Blue Rondo A La Turk
2. Strange Meadow Lark
3. Take Five
4. Three To Get Ready
5. Kathy's Waltz
6. Everybody's Jumpin'
7. Pick Up Sticks

Paul Desmond - alto saxophone
Dave Brubeck - piano
Eugene Wright - bass
Joe Morello - drums

Recorded on June 25, July 1 and August 18, 1959 at Columbia 30th Street Studio, NYC.

Dave Brubeck / Brubeck-Desmond

LPは10曲収録。CD化で8曲加わって18曲。1951年8月のセッション8曲、52年9月のセッション10曲を録音順に収めた形となった。デイヴ・ブルーベックは時代に流されず、自分流のピアノを押し通したジャズプレイヤーの一人。彼が作曲したTake Fiveがあまりにも有名になってしまったのは、不本意だったのかもしれない。演歌歌手の「十八番(おはこ)」ならまだしも、ジャズプレイヤーが一つの曲に留まってしまうのは、その時点でジャズを捨てたことに等しい。

このアルバムは、そんな状況になる数年前の録音。当時のモダンジャズの新しい流れとは対極にあった。今から70年近い前の録音。ラストのStardustで締めくくるこのアルバムは、時代を刻んで余韻を残す。

1. Crazy Chris
2. A Foggy Day
3. Lyon's Busy
4. Somebody Loves Me
5. At A Perfume Counter
6. Mam'selle
7. Me And My Shadow
8. Freneshi
9. This Can't Be Love
10. Look For The Silver Lining
11. My Romance
12. I May Be Wrong
13. Just One Of Those Things
14. Lulu's Back In Town
15. Street In Singapole
16. All The Things You Are
17. Alice In Wonderland
18. Stardust

Paul Desmond - alto saxophone
Dave Brubeck - piano
Fred Dutton - bass (tracks 1-4), bassoon (tracks 1,2,4)
Wyatt "Bull" Ruther - bass (tracks 5-18)
Herb Barman - drums (tracks 1-8)
Lloyd Davis - drums (tracks 9-18)

Tracks 1 - 8
Recorded in August 1951 in San Francisco, CA.

Tracks 9 - 18
Recorded in September 1952 in San Francisco, CA.

チコ本田 / Eighty Naked Soul

2019年7月27日、町田Nica'sでチコ本田のライブを聴いたとき、チコさんから直接購入。本人が持参するアルバムに悪いはずはないというのが、自分の基本的なスタンス。生演奏を聴く、そのミュージシャンのアルバムをその場で購入、迷惑でなければサインをいただく。結果、生演奏が自分の心にしっかり焼き付く。

このアルバムは3曲しか収められておらず、録音データも不明確。ネットで調べたところ、18年11月から本アルバムのリリースを記念したライブツアー開始という情報を得たので、録音はアバウトに18年秋なのだろう。で、Nica'sでのライブでは一番前の席に座り、演奏の邪魔にならないように写真を撮らしてもらった。ライブが終わり、チコさんから自分の指先が気に入っているので、写真を撮ってとリクエストを受けた。アマチュアのカメラマンが、プロのミュージシャンから撮影の依頼。これもアルバムを購入したことの縁。近いうちにプリントアウトするつもりだが、どうやって手渡しするか。まぁ、チコさんのライブを追いかけるしかない。ちょっとした目標ができた。

1. Nobody Knows You When You're Down & Out
2. And It's Supposed To Be Love
3. Many Rivers To Cross

チコ本田 - vocal
高瀬順 - piano
和泉聡志 - guitar

Recorded in Fall 2018 at Sheisho Studio.