J. A. T. P. All Stars / J.A.T.P. in Tokyo

1953年11月の日劇でのライブ。67年前のパフォーマンス。すでに日劇なんて存在しない。ここでの演奏者をすべて調べた訳ではないが、ほとんどが故人だろう。演奏会場も消えてしまい、残っているのは録音のみ。昭和28年のことである。そう考えると、すでにジャズは民衆の音楽であったと気づく。想像するに「音楽」文化に飢えていた時代。戦後を乗り越えようとするエネルギーと、アメリカの文化に対しての貪欲さがうかがえる。

所有するアルバムは輸入盤で、日劇での詳細なデータは記載されていないが、欧米人の観客が多かったのではないだろうか。観客の反応がすごくいい。特に2枚目のCDでのエラ・フィッツジェラルドの歌には割れるような拍手。1917年4月生まれのエラは、このとき36歳。すでに貫禄十分である。

Disc 1
1. Tokyo Blues
2. Cotton Tail
3. Ballad Medley: The Nearness Of You - Someone To Watch Over - Flamingo - I Surrender Dear - Sweet And Lovely - Stardust - Embraceable You
4. That Old Black Magic
5. Tenderly
6. Up

Disc 2
1. Sushi Blues
2. Alone Together
3. Swingin' Till The Girls
4. Indiana
5. Cocktails For Two
6. Don't Be That Way
7. Stompin' At The Savoy
8. On The Sunny Side Of The Street
9. Body And Soul
10. Why Don't You Do Right
11. Lady Be Good
12. I Got It Bad And That Ain't Good
13. How High The Moon
14. My Funny Valentine
15. Smooth Salin'
16. Frim Fram Sauce
17. Perdido

Disc 1 tracks 1 - 3: Jazz At The Philharmonic All-Stars
Bill Harris - trombone
Roy Eldridge, Charlie Shavers - trumpets
Willie Smith, Benny Carter - alto saxophones
Ben Webster, Flip Phillips - tenor saxophones
Herb Ellis - guitar
Oscar Peterson - piano
Ray Brown - bass
J.C. Heard - drums

Disc 1 tracks 4 - 6, Disc 2 tracks 1 - 3: Oscar Peterson Trio
Oscar Peterson - piano
Herb Ellis - guitar
Ray Brown - bass

Disc 2 tracks 4 - 7: Gene Krupa Trio
Benny Carter - alto saxophone
Oscer Peterson - piano
Gene Krupa - drums

Disc 2 tracks 8 - 16: Ella Fitzgerald And Her Quarter
Ella Fitzgerald - vocals
Herb Ellis - guitar
Raymond Tnia - piano
Ray Brown - bass
J.C. Heard - drums

Disc 2 track 17: Ella Fitzgerald With Jazz At The Philharmonic All-Stars

Recorded on November 4, 7 & 8, 1953 at The Nichigeki Theater, Tokyo.

板橋文夫 / WATARASE

今年のココファーム収穫祭は中止。例年のような足利前泊はなくなり、渡良瀬川を眺める機会も失われてしまった。そんなことをふと想い、棚から取り出したアルバム。2010年夏、青春18きっぷで北海道を一人旅。7月25日昼過ぎ、根室駅到着。そのままジャズ喫茶『サテンドール』へ。根室の目的は『サテンドール』、そして北方領土を肉眼で確認することだった。

『サテンドール』で、2時間近くジャズを聴きながら旅の疲れを癒し、ホテルのチェックインを済ませて、夜はビールを飲みに再訪。マスターの谷内田一哉さんが、常連のお客さん達に、このアルバムを紹介しているのを横で聞いていた。旅先の根室で、いつかは渡良瀬に行くこともあるだろうなぁ、と思いを巡らした。一人旅から戻って、さっそく注文。このアルバムを聴くと、ちょうど10年前の旅を思い出す。

Disc 1
1. Watarase / 板橋文夫- Watarase
2. Alligator Dance / 板橋文夫 - 濤 (初CD化)
3. Rise And Shine-full edit / 板橋文夫 - Rise And Shine (初CD化)
4. Good-bye / 板橋文夫 - 濤 (初CD化)
5. Up Into The Sky / 板橋文夫 - Nature
6. Ash / 板橋文夫 - Nature (初CD化)
7. Nippon Blues / 板橋文夫 - Impact (初CD化)
8. Don't Say Goodbye / 板橋文夫 - Red Apple (初CD化)

Disc 2
1. Watarase / 板橋文夫&Friends - ジャンボ・オブリガード!ブラジル
2. Watarase / 森山威男 - 虹の彼方に
3. Watarase / 板橋文夫 - ノース・ウィンド
4. Watarase / 森山威男カルテット - Smile
5. Watarase / 森山威男カルテット - Live At Lovely
6. 交響詩「渡良瀬」~ピアノと民謡と管弦楽のための / 板橋文夫 with 神奈川県フィルハーモニー管弦楽団 ft.金子友紀『横濱JAZZ PROMENADE 2001 シンフォニック in ジャズ2』 (初CD化)
7. Watarase / 板橋文夫 - 一月三舟

Released on July 23, 2005.

板橋文夫 / わたらせ

板橋文夫をミュージシャンと呼ぶのは、なんだか魚の骨が喉に引っかかってしまった感じがする。だからと言って、職人と言ったら彼は不本意だろう。ジャズを職業にした男。ならば、職人とのちがいは。「技」ではなく「魂」で仕事をしているから。

ピアノという楽器を操る彼特有の「技」はない、と思っている。しかし、そこには何一つとして迎合していない板橋文夫という「魂」を感じてしまうのだ。以下は、CD帯から。「幻の名盤と言われ、板橋文夫の名を世に知らしめた作品。CD化が待ち望まれていた一枚で23年振りの復刻。名曲〈渡良瀬〉〈グッドバイ〉収録」。録音は1981年10月で、2004年12月にリマスタリングされた。

1. Someday My Prince Will Come
2. Msunduza
3. I Can't Get Started
4. Tone - 利根
5. Watarase - 渡良瀬
6. Miss Cann
7. Good Bye

板橋文夫 - piano

録音 1981年10月12, 13日 / 東京・日本コロムビア第1スタジオ