John Coltrane / COLTRANE

コルトレーンの実質的な初リーダーアルバム。フロント一管のViolets For Your Fursが代表曲。気になるのは、たった1日だけのセッションなのに、ピアノがレッド・ガーランドからマル・ウォルドロンに交代していること。コルトレーンのディスコグラフィーには、プレスティッジの管理番号らしきものが記載されている。4曲目のStraight Streetが一番若い番号で1292。最後の番号1297が3曲目のTime Wasである。

つまり、LPで言えばウォルドロンが参加したB面を先に録音して、ガーランド参加によるA面を次に録音したのだろう。さらに、1298はアルバムLush Lifeに収録されたガーランド参加のI Hear A Rhapsodyである。憶測でしかないが、本来ならば、ガーランドがこの日のセッションを務める予定だった。だが、何らかの理由で途中から参加せざるを得なくなり、ウォルドロンに声が掛かった。ウォルドロンのピアノは、自分らしさを出しているのだが、急な呼び出しでやる気が見えてこない。ちょっと、深読みし過ぎだろうか。

1. Bakai
2. Violets For Your Furs
3. Time Was
4. Straight Street
5. While My Lady Sleeps
6. Chronic Blues

John Coltrane - tenor saxophone
Sahib Shihab - baritone saxophone (tracks 1,4,6)
Johnnie Splawn - trumpet (tracks 1,4-6)
Red Garland - piano (tracks 1-3)
Mal Waldron - piano (tracks 4-6)
Paul Chambers - bass
Albert "Tootie" Heath - drums

Recorded on May 31, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

John Coltrane / Cattin'

日本だけのことかも知れないが、ジョン・コルトレーンを「トレーン」と略して語るようになったのは、アルバムBlue Trainがきっかけだったのか、それとも衝撃的なアルバムGiant Stepsだったのか。いずれにしても、これは「トレーン」がまだ「コルトレーン」だった頃のアルバムである。

ポール・クイニシェットとの共演。フロントでテナー2管が揃えば、互いに意識してブローすることを期待し予想するのだが、二人は互いを立てながら控え目なテナーに徹している。ジャズが沸点に達しようとしていた1957年。密かなエネルギーを溜め込んだセッションを捉えたアルバムであるのだが、あまりにもいい加減なジャケット。当時のプレスティッジ・レーベルのやる気のなさが伝わってくる。CD化でTea For Twoが追加されたが、プレスティッジらしく録音データは不明。少なくとも、トレーンのディスコグラフィーに、この曲を見つけることはできなかった。ちなみに、このアルバムと同日、マル・ウォルドロンのアルバムMal-2がフロント陣をコルトレーン、アイドリース・シュリーマン、サヒブ・シハブに替えて録音されている。

1. Cattin'
2. Sunday
3. Exactly Like You
4. Anatomy
5. Vodka
6. Tea For Two

John Coltrane - tenor saxophone
Paul Quinichette - tenor saxophone
Mal Waldron - piano
Julian Euell - bass
Ed Thigpen - drums

Recorded on May 17, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

John Coltrane / DAKAR

テディ・チャールスがプロデューサーで、バリトン2本とテナー1本という特異な編成によるセッション。全6曲は、テディ3曲、ペッパー・アダムス2曲、マル・ウォルドロン1曲によるもの。コルトレーン名義の最初のアルバムということで価値があるのだが、コルトレーンは脇役に近い。テディがヴァイブで参加していれば、間違いなくテディ名義のアルバムになっただろう。

コルトレーンの実質的な初リーダーアルバムはCOLTRANE(1957年5月31日録音)。その約1ヶ月前(4月21日)のテディによる実験的なセッションに参加したコルトレーンの記録である。

1. Dakar
2. Mary's Blues
3. Route 4
4. Velvet Scene
5. Witches Pit
6. Cat Walk

John Coltrane - tenor saxophone
Cecil Payne - baritone saxophone
Pepper Adams - baritone saxophone
Mal Waldron - piano
Doug Watkins - bass
Art Taylor - drums

Recorded on April 20, 1957 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.