The Three Sounds / Introducing

ライナーノーツで高井信成氏はこう書いている。『プロデューサーのアルフレッドは、「スリー・サウンズには変化を求める気持ちはまったくなかった。彼らの演奏は何度でも聴きたくなった」と語っている。〈中略〉アルフレッドの言う「何度も聴ける」というところが重要であり、飽きないものを変える必要はなかったわけだ。変えない美学、変わらない美学がよく似合ったバンドだ』。

しかしである、スリー・サウンズは1956年にFour Soundsとして結成し73年に解散。理由は分からないが、17年もやれば、彼ら自身が自分たちの音楽に飽きたのではないだろうか。「変えない」とは信念であり。「変わらない」とは評価である。考え方によっては、17年しか貫き通せなかったのを「美学」とは言えないはずだ。つまり、「ジャズなんて、所詮は大衆音楽である」と主張すべきで、スリー・サウンズの功績はそこにあった。

1. Tenderly
2. Willow Weep For Me
3. Both Sides
4. Blue Bells
5. It's Nice
6. Goin' Home
7. Woody'n You
8. O Sole Mio

Gene Harris - piano, celeste
Andrew Simpkins - bass
Bill Dowdy - drums

Recorded on September 16 & 18, 1958 at Rudy Van Gelder Studio, Hackensack, New Jersey.

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