まだまだ知らないジャズマンがたくさんいる。ハル・マキュージック(マクシックとも発音)。後藤雅洋氏の著書『一生モノのジャズ名盤500』を読まなければ、ハルには出会わなかっただろう。アルバムタイトル通りにイースト・コーストの香りが一杯の演奏である。原田和典氏が、ライナーノーツで以下のように解説している(2013年1月付け)。
「即興部分とアレンジ部分の絶妙なバランス、一分の隙も感じさせぬ演奏技術、シングル・レコードばりの各曲の簡潔さ…50年代ニューヨークの(主に)白人系スタジオ・ミュージシャンによるモダンジャズ、いわゆる”イースト・コースト・ジャズ”を象徴する1枚こそ本アルバムである」。ジャケットには演奏時間の記載がないが、PCに取り込んだCDをiTunesで確認すると、3分から4分半で全曲が完結している。
1. Taylor Made
2. You Don't Know What Love Is
3. They Can't Take That Away From Me
4. Lullaby For Leslie
5. Minor Matters
6. Blue-Who
7. By-Lan
8. What's New
9. Interwoven
10. Give 'Em Hal
Hal McKusick - alto saxophone, clarinet
Barry Galbraith - guitar
Milt Hinton - bass
Osie Johnson - drums
Recorded on February 17, 1956.