OLD AND NEW DREAMS / PLAYING

LPのライナーノーツでは、青木和富氏の解説は次のように始まる。「オールド・アンド・ニュー・ドリームスというグループは、そのタイトル通り、極めて意味深なグループだと思う。いうまでもなくこのグループは、ドン・チェリー、デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、エド・ブラックウェルという、かつてオーネット・コールマン・グループのメンバー(必ずしも在団時期は一致しないが)によって結成されたグループであり、そこにはかなり濃密なかたちで、かつてのオーネット・コールマン・ミュージックが展開されている」。

所有するコールマンのアルバムを年代順に並べ、4人の参加状況を調べた。71年のScience Fictionと72年のBroken Shadowsで4人は勢揃いしている。そして、ファーストアルバムOLD AND NEW DREAMSの録音は1976年10月。このPLAYINGは、80年6月にライブでコールマン・ミュージックを実証。

1. Happy House
2. Mopti
3. New Dream
4. Rushour
5. Broken Shadows
6. Playing

Don Cherry - trumpet, piano
Dewey Redman - tenor saxophone, musette
Charlie Haden - bass
Ed Blackwell - drums

Recorded in June 1980 at Theater Am Kornmarkt, Bregenz, Austria.

OLD AND NEW DREAMS / Old And New Dreams

オーネット・コールマンがいないコールマン・ミュージック。マイルスがいないマイルス・ミュージックやコルトレーンがいないコルトレーン・ミュージックはあり得ない。だが、モンクがいないモンク・ミュージックとか、ミンガスがいないミンガス・ミュージックはあり得るのだ。

それは、楽器ではなく楽曲によるものだから。マイルスはトランペット、トレーンはサックス。モンクはモンク節であり、ミンガスはミンガス節、そしてコールマンはコールマン節なのだ。それらを感じ取れたら、もうジャズの世界から抜け出せない。「古くも新しい夢の世界」へどんどん引き込まれてしまう。

1. Handwoven
2. Dewey's Tune
3. Chairman Mao
4. Next To The Quiet Stream
5. Augmented
6. Old And New Dreams

Don Cherry - pocket trumpet
Dewey Redman - tenor saxophone, musette
Charlie Haden - bass
Ed Blackwell - drums

Recorded in October 1976 at Generation Sound Studios, NYC.