Jazz On A Summer's Day [VHS]

邦題『真夏の夜のジャズ』。しかし、原題には『夜』という言葉は入っていない。そして、単なるジャズ・フェスティバルの映像ではない。この時代を映り取ろうとした作品。ミュージシャンを捉えている時間よりも、観客を映し撮っている時間のほうが長い。そこにこの作品の価値があるのだ。全18曲中、ルイ・アームストロングの4曲が最も多く、表紙の写真がそれを示している。

自分として最も興味深いのは、ダイナ・ワイントンのバックでドラムを叩くマックス・ローチ。そして、チコ・ハミルトンのグループでフルートを吹くエリック・ドルフィー。改めてパッケージを見たら定価14,800円とあった。中古VHSを買うことはないので、ジャズにかなり投資してきた訳である。

1. The Train And The River
2. Blue Monk
3. Blues (The Loose Walk)
4. Sweet Georgia Brown
5. Tea for Two
6. Rondo
7. All of Me
8. Catch As Catch Can
9. I Ain't Mad At You
10. Sweet Little Sixteen
11. Blue Sands
12. Lazy River
13. Tiger Rag
14. Rockin' Chair
15. When The Saints Go Marchin' In
16. Shout All Over
17. Didn't It Rain
18. The Lord's Prayer

1. Jimmy Giuffre - clarinet, tenor & baritone saxes, Bob Brookmeyer - valve trombone, Jim Hall - guitar / July 4
2. Thelonious Monk - piano, Henry Grimes - bass, Roy Haynes - drums / July 6
3. Sonny Stitt - tenor sax, Sal Salvador - guitar, Gildo Mahones - piano, Martin Rivera - bass, Louis Hayes - drums / July 6
4 & 5. Anita O'Day - vocals, Jimmy Jones - piano, Whitey Mitchell - bass, John Poole - drums / July 6
6. George Shearing - piano, Emil Richards - vibes, 'Toots' Thielemans - guitar, Armando Peraza - congas / July 6
7. Dinah Washington - vocals, vibes, Terry Gibbs - vibes, Urbie Green - trombone, Wynton Kelly - piano, Max Roach - drums, Don Elliott - mellophone, Paul West - bass / July 6
8. Gerry Mulligan - baritone sax, Art Farmer - trumpet, Bill Crow - bass, Dave Bailey - drums / July 5
9. Big Maybelle - vocals, Buck Clayton - trumpet, Jo Jones - drums, Jack Teagarden - trombone, Tony Scott - clarinet, Buddy Tate - saxes, Rudy Rutherford - saxes, Georgie Auld - saxes, Ray Bryant - piano, Kenny Burrell - guitar, Tommy Bryant - bass / July 5
10. Chuck Berry - vocals, electric guitar, Rudy Rutherford - clarinet, Jo Jones - drums, Tommy Bryant - bass / July 5
11. Chico Hamilton - drums, Eric Dolphy - flute, John Pisano - guitar, Nate Gershman - cello, Hal Gaylor - bass / July 6
12, 13, 14 & 15. Louis Armstrong - vocals, trumpet, Jack Teagarden - vocals, trombone, Bobby Hackett - cornet, Trummy Young - trombone, Peanuts Hucko - clarinet, Billy Kyle - piano, Mort Herbert - bass, Danny Barcelona - drums / July 6
16, 17 & 18. Mahalia Jackson - vocals, Mildred Falls - piano, organ / July 6

Recorded on July 4, 5 & 6 1958 at Newport Jazz Festival, RI.

五つの赤い風船 / 結成40周年コンサート [DVD]

本当の意味での新しい「風船」を聴ける・観られるのかと思いDVDを購入したが、肩透かしをくらった。メンバーは一新されているものの、古い曲が中心。そして、新しい曲にはインパクトがない。ゲストもイマイチ。結成40周年は事実であるが、新しいスタイルの「風船」を期待したのが間違いだった。以下は、商品説明から。

「1967年4月西岡たかし宅で始まった〈五つの赤い風船〉。2007年結成40周年を迎え、東京九段会館で行われた記念のコンサートを収録。司会になぎら健壱、ゲストに杉田二郎、山本コウタロー、山田パンダ、斉藤哲夫、中川五郎を迎えた豪華コンサートの映像を中心に、ゲストのコメントも織り交ぜながら五つの赤い風船の歴史をひもとく」。

1. 遠い世界に(オートハープversion)
2. 恋は風に乗って
3. 風は心に
4. 虹の架け橋
5. 缶ケリ
6. 恋は時のいたずら
7. 風に吹かれてみようか(山本コウタロー、山田パンダ)
8. どこまでも飛ぶ(杉田二郎)
9. 心・静かに
10. 永遠の絆(なぎら健壱)
11. ビッグ・スカイ(中川五郎)
12. 僕の古い友達(斉藤哲夫)
13. プカプカ(大塚まさじ)
14. もしもボクの背中に羽根が生えていたら(有山じゅんじ)
15. 風が何かを…
16. 遠い空の彼方に
17. まぼろしのつばさと共に
18. 血まみれの鳩
19. これがボクらの道なのか
20. 遠い世界に(singout version)

2007年5月27日(日) 東京・九段会館

五つの赤い風船 / ゲームは終わり [DVD]

1972年8月31日。五つの赤い風船追い出しコンサート「ゲームは終わり」。日比谷野外音楽堂へ自分も行った。高校1年の夏。舞台側から風船を放つ映像。その右手奥に座っていて、そこから自分も風船の写真を撮った。

次々とゲストが出演。高田渡、遠藤賢司、岡林信康。加川良が一番記憶に残っているが、映像には出てこなかった。DVDのキャッチコピーには「五つの赤い風船 幻の解散コンサート記録ドキュメンタリー」とある。しかし、映像としてはかなり不完全。それを補うために、このコンサートではない映像を撮って付け加えている。つまり、コンサートに足を運ばなかった人にとっては欲求不満が溜まり、参加した人にとっては懐かしい映像なのである。