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このアルバムを購入したきっかけを全く思い出せない。いつも参考にしている後藤雅洋氏の著書を確認してみたが、ドン・ピューレンのアルバムは紹介されていなかった。レーベルがブラック・セイントなので、別アルバムでの悠雅彦氏の解説がヒントだったのだろうか。それとも、ミンガスのアルバムChanges OneとChanges Twoを改めて聴いて、見事な演奏をしたピューレンのピアノソロに自ら手を出したのかも知れない。
何とも言葉では表現しにくい演奏。ソロといえども「起承転結」があるのが普通。それを意識して演奏するわけではないだろうが、いきなり「結」に入ってしまったら、次につながらないのだ。ピューレンのソロは、「起転転転・・・」という感じ。ラスト曲のRejoiceでようやくブルージーな感じになったと思ったら、60秒でフェイドアウト。ピューレン自身が解放されたアルバムとは思えない。
1. Evidence Of Things Unseen
2. Victory Dance (For Sharon)
3. Un In The Beginning (For Nick)
4. Perseverance
5. Rejoice
Don Pullen - piano
Recorded on September 28 & 29, 1983 at Vanguard Studios, NYC.
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