The Walker Brothers / Best Selection

数年前、アマゾンでたまたま見つけてしまったアルバム。たぶん飲んでいたのだろう。懐かしく思い、勢いで注文してしまった。全23曲中の約半分に邦題が付いていて、時代を感じさせる。「ダンス天国」はLand Of A Thousand Dancesだったことを初めて知った。そして、ウォーカー・ブラザーズはボブ・ディランのLove Minus Zeroを歌っていたのだ。Stand By Meもある。

CDジャケットに張り付けられたキャッチコピー。「アメリカ西海岸ロサンゼルス出身のボーカル・グループ。1965年の〈ダンス天国〉ほか、ここ日本で大ヒットを記録した代表曲ばかり。〈太陽はもう輝かない〉〈二人の太陽〉〈孤独の太陽〉〈涙でさようなら〉をはじめとする歴史的な名演が詰まった1枚」。歴史的とはちょっと大げさだが、自分と同じ世代にとっては、小学生の頃を思い出すだろう。

1. Land Of A Thousand Dances (ダンス天国)
2. The Sun Ain't Gonna Shine Anymore (太陽はもう輝かない)
3. Everything Under The Sun (二人の太陽)
4. In My Room (孤独の太陽)
5. Make It Easy On Yourself (涙でさようなら)
6. My Ship Is Coming In (僕の船が入ってくる)
7. Deadlier Than The Male (やさしい悪魔)
8. Walking In The Rain
9. (Baby) You Don't Have To Tell Me (心に秘めた想い)
10. Saturday's Child
11. Turn Out The Moon (月に消えた恋)
12. Lonely Winds
13. No Sad Songs For Me (悲しい歌を聞かせないで)
14. Just Say Goodbye (さよならを言うだけ)
15. Here Comes The Night
16. There Goes My Baby
17. Tell The Truth
18. Love Minus Zero
19. Stay With Me Baby
20. Stand By Me
21. Mathilde (いとしのマチルダ)
22. Jackie
23. Joanna

Released on May 6, 2009.

Cecil Taylor / Dark To Themselves

1976年6月18日のユーゴスラビアでのライブアルバム。所有していたLPは、A面がStreamsで23分0秒、B面がChorus Of Seedで26分12秒だった。CD化によって、Streams And Chorus Of Seed という1曲のみの形になった。演奏時間は61分48秒。つまり、1時間以上の演奏をLPに収めるため、12分以上をカットしていたのだ。フロント3管、ピアノ、ドラムの構成。セシル・テイラーのベースレスによるアプローチは、より自由な音空間を手に入れるためだったのだろう。

1時間休みなしの圧倒的なパフォーマンスに、当時のユーゴスラビアの聴衆は何を感じたのか。曲の途中(A面の終わり)で拍手が湧きあがり、曲の最後も拍手で終わる。それはLPのことで、CDでは演奏の最後のみに拍手。しかし、決して大興奮という雰囲気ではなく、統率されたようでもない。「素晴らしい演奏だけど、この程度のフリーさじゃ、それほどは興奮しないね」みたいな感じ。ところで、タイトルDark To Themselvesは何を意味しているか。ジャケット裏にはテイラーの詩が載っている。その一文にDark night vacant shadows peep the borrowed friend(暗い夜の空虚な影が借り物の友人を覗き込む)とあるが、テイラーのピアノ以上に難解である。

1. Streams And Chorus Of Seed

Jimmy Lyons - alto saxophone
David S. Ware - tenor saxophone
Raphe Malik - trumpet
Cecil Taylor - piano
Marc Edwards - drums

Recorded on June 18, 1976 at The Ljubljana Jazz Festival, Yugoslavia.

Herbie Hancock / Herbie Hancock Trio

CD帯から。「81年の来日時にレコーディングされた珠玉のトリオアルバム。ハービー、ロン&トニーによる究極のアコースティック・ジャズ決定盤」。この短い文章に間違いが2ヵ所ある。「究極」と「決定」。安易に使ってはイケナイ漢字。

三人の最高プレイヤーによる演奏であることは間違いなし。だけど、最高のプレイヤーが三人集まれば、究極のプレイになるとは限らない。ましてや、それが決定的なはずがない。考えてみれば分かる。このアルバムの録音のためだけに、この三人が来日する訳がない。スケジュールは組まれていたのだろうが、一日で録音は終えている。つまり、やれることをやっただけ。「うまい」けど「(印象に)残らない」。最高のプレイで、最低のジャズ。しかも、トニー・ウィリアムス作のラスト曲La Maison Goreeは、唐突に終わる。尻切れトンボのアルバムでもある。

1. Stable Mates
2. Dolphin Dance
3. A Slight Smile
4. That Old Black Magic
5. La Maison Goree

Herbie Hancock - piano
Ron Carter - bass
Tony Williams - drums

Recorded on 27 July 1981 at CBS Sony Shinanomachi Studio, Tokyo.